Cases 導入事例

全学構成員2万人に訓練を実施。豊富なテンプレートを活用し、標的型メール訓練サービスを導入した効果を実感しています。

全学構成員2万人に訓練を実施。豊富なテンプレートを活用し、標的型メール訓練サービスを導入した効果を実感しています。

国立大学法人東北大学

1907年(明治40年)に日本で3番目の帝国大学として創立された東北大学。2024年に日本初の国際卓越研究大学に認定されました。同大学におけるSPC 標的型メール訓練の導入経緯と実施状況、効果、さらに情報セキュリティに関する取り組みについて、ご担当者に詳しく伺いました。(取材日:2025年11月)

(写真)左から、国立大学法人東北大学 情報部 デジタル基盤整備課 情報セキュリティ係 主任 大野 勝也氏、情報部 デジタル基盤整備課 情報セキュリティ係 主任 北澤 秀倫氏、情報部 デジタル基盤整備課 情報セキュリティ係 川綱 美優氏


内製から、標的型メール訓練専用サービスに移行

―標的型メール訓練の実施状況について教えてください。

東北大学では、これまで専用のソフトウェアやサービスを利用せず、教職員など約2万人を対象とした訓練メールの送信や運営をすべて内製で行ってきました。本訓練は、全学構成員向けに実施している情報セキュリティ教育や研修と連携し、年に1回以上の頻度で実施しています。

今年度からは、専用サービスであるソースポッドのSPC 標的型メール訓練を利用しています。


実践的な訓練の場として、より効果を高めたかった

―標的型メール訓練を実施しているねらいを教えてください。

標的型メール訓練には、主に3つのねらいがあります。

・標的型メールやフィッシングメールなど、不審メールに対する教育内容の定着確認
・実践的な対応力の向上
・不審メールを受信した際の報告手順の確認

私たちは本訓練を、実際に不審メールを受信した際にどういった対応をすべきかを実践する、防災訓練のような機会と捉え、定期的に実施しています。

結果については、開封率に注目されることも多いようですが、本学では不審メールへの適切な対応や報告がなされたかという点を重視しています。

―長年、内製で対応していた訓練にソースポッドのサービスを導入したきっかけを教えてください。

標的型メール訓練の開始当初から内製で運用してきましたが、都度の送信アドレスの準備、文面作成、システム側の細かな調整など、準備に多くの手間がかかり、大きな負担となっていました。

また、昨今のサイバー攻撃は複雑化・多様化しており、新しい技術や手法が次々と登場しています。組織として常に最新の対策を採るためには、訓練自体のアップデートも欠かせません。‎そこで、準備プロセスの効率化を図り、訓練内容の高度化に集中するため、専用サービスであるSPC 標的型メール訓練を導入しました。


大きく3つのポイントからソースポッドのサービスを選定

―ソースポッドのSPC 標的型メール訓練を導入した経緯を教えてください。

ソースポッドとの最初の接点は、2022年に仙台で開催された大学ICT推進協議会(AXIES)のイベントでの紹介でした。その後、東北学術研究インターネットコミュニティ(TOPIC)でもソースポッドの講演を聞きました。‎

当初は情報セキュリティ教育サービスであるSPC Literacy+の内容が中心でしたが、後に富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社様を通じてSPC 標的型メール訓練の提案を受け、導入に至りました。‎

―SPC 標的型メール訓練を選んだポイントがあれば教えてください。

標的型メール訓練サービスの導入にあたっては、複数のサービスを比較検討しました。その結果、次のポイントからソースポッドのSPC 標的型メール訓練を選びました。

■豊富な訓練メールテンプレート
日本語だけでなく英語のテンプレートが充実している点です。本学では外国籍の構成員も多く、英語のテンプレートが用意されていることは必須条件でした。また、テンプレートの更新頻度が高く、「クリックフィックス」のような最新の攻撃手法を模した訓練機能がいち早く提供される点も魅力でした。

■高いカスタマイズ性
カスタマイズ性が高いことも大きなポイントでした。メール本文だけでなく、リンク先の偽ログインページや「種明かし」のページも、本学のニーズに合わせて編集できる点が魅力でした。他社のサービスでは、リンク先ページの編集ができないものもありましたが、SPC 標的型メール訓練ではHTMLタグで細かく編集ができるため、自由度の高い訓練が可能です。

■柔軟に選べるプラン
本学では通数ベースでのライセンス契約を希望しており、かつ自分たちで運用する体制を想定していました。そのため、ライセンス数を「ユーザー数」と「通数」、運用代行も「有り」「無し」から柔軟に選べたことは導入の大きな後押しとなりました。


導入効果を実感。今後はより人的セキュリティを強化していきたい

―サービスの導入効果について教えてください。

準備にかかる手間が大幅に削減されたことで、訓練内容の検討や、より効果的な訓練手法の構築に集中できるようになりました。その結果、訓練の質がより実践的なものへと向上し、構成員からの報告もより適切に行われるようになっていると実感しています。

―今後のメール訓練での展望などがあれば教えてください。

ネットワーク機器などのハード面での対策が進む一方で、人間の心理的な隙を突く攻撃は増加の一途を辿っています。だからこそ、継続的な訓練と教育による人的セキュリティの強化が不可欠です。今後も、普段からの備えを確認し、個々人の対応力を高める場として本訓練を活用していきたいと考えています。


これからもユーザーに寄り添った対応を期待

―ソースポッドやサービスに対する満足度、評価などがあればお聞かせください。

サポートが非常に手厚く、トラブルの際も詳細かつ迅速にログを確認して対応策を提案してくれます。機能面でも要望に応じて追加や改善が行われており、「導入して終わり」ではなく、ユーザーに寄り添った対応をしてもらえています。‎

―最後に、標的型メール訓練サービスの導入を検討している学校や企業にアドバイスをいただけますか。

標的型メール訓練に限った話ではありませんが、まず自組織の課題を明確にし、サービス導入がその解決にどうつながるかを検討することをお勧めします。単にサービスを導入するだけでなく、「何のために、どのような手法で実施するのか」という目的意識を持つことが重要です。

標的型メール訓練に関しては、全従業員や構成員に対して一斉に実施するのではなく、まずは役員や個人情報を扱う部門から始めるなど、段階的な導入も一つの方法だと思います。

法人概要

法人名 国立大学法人東北大学
所在地 本部事務機構 〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平二丁目1-1
ご利用数 約20,000アカウント

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