Cases 導入事例
標準的な研修パッケージではなく、自治体の具体的なニーズに合わせたコンテンツのカスタマイズが可能なため、ソースポッドに依頼しました。標準的な研修パッケージではなく、自治体の具体的なニーズに合わせたコンテンツのカスタマイズが可能なため、ソースポッドに依頼しました。
設楽町役場
SP Security Training
愛知県の東部に位置する、人口約4,000人の自然豊かな設楽町。同町の行政事務を取り扱う設楽町役場では、全職員を対象とした情報セキュリティ研修を実施しました。その経緯や効果について、ご担当者に伺いました。
(写真)左から、設楽町役場 総務課 課長補佐 鈴木 和也氏、総務課 主事 入澤 貴哉氏
【実施】全職員を対象としたセキュリティ研修を実施
-設楽町役場で行った情報セキュリティ研修の実施状況について教えてください。
設楽町役場では、2025年7月29日に全職員を対象とした情報セキュリティ研修を実施しました。集合形式で行ったのですが、リアルタイムで参加できない職員のために、後で視聴できるよう研修内容をteamsで録画し、研修動画を用意しました。さらに研修後の効果測定として理解度テストも行いました。
本役場として情報セキュリティ研修を行うのは初めてだったこともあり、講師を始め、内容のカスタマイズなど、研修全体の運営をソースポッドに依頼しました。
-主な研修内容を教えてください。
全職員を対象とした情報セキュリティの基本的な内容で、職員にとって身近に感じられるテーマを盛り込みました。具体的な内容は、以下の通りです。
・情報セキュリティの動向と対策
・地方自治体において発生したインシデント事例
・設楽町が運用するネットワーク構造や潜在的なセキュリティリスクに関する基本的な情報セキュリティのリスクと対応ポイント
・理解度テスト

-研修内容についてはどのように決めたのでしょうか。
研修内容については、事前に打ち合わせを行って調整しました。基本的な内容はお任せしましたが、設楽町のネットワーク状況やセキュリティポリシーを踏まえた上で、それに対する脅威について説明してもらうようにしました。
-テストの結果はどうだったのでしょうか。
ただ研修を聞くだけではなく、習熟度を確認できる理解度テストを用意し、目標正答率を85%以上としていました。結果として89%の正答率を達成したので、初めての研修結果としては良かったのではないかと感じています。
-研修に対する受講者の反応はどうでしたか。
講師は優しい語り口調で、参加者が安心して受講でき、内容も全体的に職員にとって身近な感じで受け止められるものだったので、わかりやすい研修になったと評価しています。
【目的】DXを進めるにあたって、基本的な情報リテラシーの強化を目指す

-情報セキュリティ研修を実施した背景を教えてください。
小さな自治体ほどデジタル人材の確保も難しく、また役場内では「アナログ」な業務が数多く、情報やIT関連の用語に対して拒否反応を示す職員もいます。そのような背景からか、自治体では危機感が不足している傾向にあり、規模や地域を問わず情報セキュリティに関するインシデントが数多く発生しています。
一方、設楽町役場は小規模な組織であるため、各個人が担当する業務の種類や量が多く、全職員が参加する研修を実施する機会を設けることが難しく、これまで情報セキュリティをテーマとした研修を行う機会がありませんでした。
しかし、現在、町長が重要項目として「DXの推進」を掲げ、役場全体でDXを推進していますので、情報セキュリティポリシーを定めつつ、基本的な情報リテラシーの強化を目指しています。
インシデントの発生を防ぐためにも、当役場において情報セキュリティに関するリテラシーを高め、DX戦略と情報セキュリティポリシー遵守の一環として、情報セキュリティに関する専門的な研修を行いました。
【選定】標準的なパッケージだけでなく、コンテンツのカスタマイズが可能
-研修をソースポッドに依頼した経緯を教えてください。
最初、情報セキュリティについてどのような研修を行えばよいかわからない状態だったため、DXの支援やネットワークの調査でサポートしてもらっている会社に相談しました。その会社が提案してくれたベンダーも含め比較検討した結果、以下のポイントから研修会社としてソーススポットを選びました。
・標的型メール攻撃やランサムウェアなど、情報セキュリティのインシデントは人を介した脅威が多く、ソースポッドはその点について詳しい。
・研修の目的や内容を踏まえた上で、単なるパッケージ研修や標準的な内容だけではなく、自治体の具体的なニーズに合わせたコンテンツのカスタマイズが可能である。
・リアルタイムで参加できない職員のために、動画での受講にも対応してもらえる。
【効果】職員が互いに注意し合える環境づくりに貢献
-研修の効果について教えてください。
理解度テストでは、目標としていた達成度を上回ることができました。職員が危機感を持って研修を聞いてくれたと感じています。
また、研修は、職員が互いに注意し合える環境づくりに貢献したと評価しています。短時間の研修だったため劇的な変化は見られないかもしれませんが、十分な成果があったと認識しており、本役場の現状に合わせた研修内容が価値を高めたと考えています。
【今後】よりセキュリティ強化に役立つサービスの提供に期待
-今後の予定があれば教えてください。
情報資産の管理やリスク評価ができた後に、評価基準に基づいた対策を組織として決めるような研修を今後実施したいと思います。また、階層別に合わせた情報セキュリティ研修なども実施し、当役場における不正を防ぐ雰囲気づくりや、体制づくりの醸成を図っていければと考えています。
-ソースポッドに対する評価・要望・期待などがあればお聞かせください。
CISO(最高情報セキュリティ責任者)向けの研修や、参加型のワークショップ形式で、所属単位でシステムに異常があった場合の対応を考えるような研修もあるとよいと思います。
これからも、情報セキュリティに関する研修だけに限らず、小規模自治体におけるデジタル人材の不足や職員のセキュリティ意識の向上、今後のより体系的なセキュリティ強化について役立つサービスの提供に期待しています。
-情報セキュリティ研修の実施を検討している自治体へアドバイスがあればお願いします。
単なるパッケージ研修ではお金と時間の無駄となりますので、ゴールを定めてから研修内容を相談することをお勧めします。また、そのために信頼できる相談相手を見つけることが重要だと考えています。

法人概要
| 法人名 | 設楽町役場 |
| 所在地 | 愛知県北設楽郡設楽町田口字辻前14番地 |
| ご利用数 | -アカウント |
関連サービス
-

SP Security Training
詳しく見る