Cases 導入事例

無償で利用できるAcademic Editionで、SPC Leak Detectionの機能と検知能力を実感。すぐに導入を決断しました。

国立大学法人東京藝術大学

SPC Leak Detection

(写真左より)東京藝術大学 芸術情報センター 特任助教 中村 美惠子氏、助教 嘉村 哲郎氏、技術職員 鎌倉 貞範氏、株式会社ソースポッド 営業部 サービス営業チーム 山野 拓氏

世界にも類を見ない総合芸術大学として知られる国立大学法人東京藝術大学(以下、東京藝術大学)では、アカウント情報の漏洩対策の一環として、SPC Leak Detectionを導入。ご担当者に、導入の経緯とねらいについて詳しく伺いました。(取材日:2021年6月)


無償版Academic Editionの利用を経て、2021年度のスタート時に正規利用を開始

-SPC Leak Detectionについて、具体的にどのような機能に興味を持たれたのでしょうか。

ダークウェブ(Dark Web)含む世界中の公開情報に対し、メールアドレスとパスワードがセットのアカウント情報が漏洩していないか、自動で定期的に検知できる基本機能。そして漏洩検知時には、管理者と該当者に自動で通知し、パスワード変更を働きかけられる点です。

管理者側からすると、管理者負担を最小限に抑えつつ、セキュリティの強化につながるという点は重要なので、該当者に自動でアラートが送られ、対処するよう促せる点は惹かれました。

 

-SPC Leak Detectionの導入を決めた理由を教えてください。

これまでセキュリティ対策の一環として、類似サービスの導入を検討したこともありましたが、運用負荷やコストなどがネックとなり、本格的な導入にはいたりませんでした。

今回、SPC Leak Detectionの紹介を受けた時点で、機能やコストパフォーマンスに興味を持ちましたが、一定期間(年間契約)無償で利用できるAcademic Editionを導入した際、漏洩の自動検知・通知が確かに行われたこと、また、その際に『今後も漏洩対策を強化すべきだ』ということが学校側でも認識されて、正規版であるStandard Edition導入の大きなきっかけとなりました。

今回、サービスの紹介から本格導入まで、数か月という短期間で決定しました。当センターにおいては、このような短期間で正式導入を決めることは少なく、とても珍しいケースです。

- SPC Leak Detectionの利用状況を教えてください。

2021年度のスタートにあわせ、教職員(約1,000アカウント)を対象にStandard Edition利用を開始しました。学生(約3,000アカウント)のアカウントも今後対応予定です。


3か年計画を策定し、情報セキュリティ体制を整備・構築

 

-東京藝術大学における、情報セキュリティの取り組みについて教えてください。

当学では、文部科学省からの指針に沿って3か年計画を立案し、システム環境や情報セキュリティ体制を整備・構築・運用しています。その一環として、学生や教職員に対し、情報セキュリティ教育なども積極的に実施しています。

 

-情報セキュリティ環境における、現状の課題があれば教えてください。

コロナ禍の影響により、リモートワークで業務を実施する機会が急増したため情報セキュリティ環境の整備や構築、利用者への啓蒙といった点は、より重要な課題となっています。

また、各種クラウド環境の利用機会が増える中、学校単位で契約・管理しているメール・Microsoftオフィス製品等以外の運用・管理は、利用者個人に委ねなければなりません。そのため、利用者のセキュリティに対するリテラシをどう向上させていくか、セキュリティをどのように担保するのかも課題となっています。

そのような取り組みに対する人員や予算を確保するのが難しいという点も、管理者としては重要な課題の1つです。


Academic Edition利用で感じた、SPC Leak Detectionの検知能力の高さと、外部サービスからの漏洩の危険性

-SPC Leak Detectionの本格導入を決めた理由を詳しく教えてください。

サービスの紹介を受け、無償で利用できるAcademic Editionを導入した後、あるクラウドサービスでアカウント情報漏洩が発覚しました。その際、SPC Leak Detectionの検知で、当校のメールアドレスがその中に含まれていること、そしてその件数を速やかに確認できました。

この件を学内で報告したところ、外部サービスからのアカウント情報の漏洩は、当学だけでは防げないため、今後も発生する可能性があることを前提とした、不正利用や不正アクセスを未然に防ぐ体制を整えるべきだという認識に学校側もいたりました。このことから、より漏洩アカウント情報の管理ができるStandard Editionを契約しました。

また、SPC Leak Detectionは国内大学法人での導入実績が多く、ソースポッドという会社も、大手企業や金融機関、官公庁での導入実績が豊富なことから、安心してサービスを利用できると感じました。


基本機能に対する効果に加え、セキュリティ監査の拡充にも活用

-SPC Leak Detectionの導入効果について教えてください。

アカウント情報の漏洩を自動で検知・通知する機能のおかげで、手間や人的リソースを割くことなく、実害を未然に防ぐという効果はもちろん、当学の3か年計画でも強化ポイントとして活かされています。また、検知された漏洩情報を見ると、強度が弱いとされるパスワード形式だったケースも多く、利用者側のリテラシ向上を図る必要性を認識しました。


機能の充実や情報提供に期待

-ソースポッドおよびSPC Leak Detectionに対する要望や期待があれば教えてください。

SPC Leak Detectionの管理画面はシンプルで使いやすく、特別なトレーニングも不要なので、とても優れていると思います。付属マニュアルを用い運用する予定ですが、通知を受けた対象者の反応を検証し、適切に対応していきます。また、導入検討時も含め、ソースポッドの対応も迅速かつ丁寧で助かりました。特に、コロナ禍でオンラインでのやり取りで完結せざるを得ない状況でしたが、不便さは感じませんでした。

機能面などの要望も積極的に聞いてもらっているので、今後さらなる機能や使いやさの向上に期待しています。

法人概要

法人名 国立大学法人東京藝術大学
所在地 東京都台東区上野公園12-8(上野キャンパス)
ご利用数 4,000アカウント

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